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労働判例ジャーナル98号(2020年・5月)

《注目の判例》
歩合給から割増賃金額を差し引く賃金制度の違法性

国際自動車(差戻し)事件

 本件は,タクシー運転手の歩合給から時間外労働に対する割増賃金を差し引く賃金制度の適法性が争われた事案であるが,東京高裁(平30・2・15,本誌73号)は,差し戻し審において,本件賃金規則においては,通常の労働時間の賃金に当たる部分と同条の定める割増賃金に当たる部分とが明確に区分されて定められており,割増金の額は,通常の労働時間の賃金に相当する部分の金額を基礎として労基法37条並びに政令及び厚生労働省令に定められた方法により算定した割増賃金の金額を下回らないから,タクシー運転手らに支払われるべき未払賃金はないと判示した。この東京高裁判決の上告審が本判決である。

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