労働審判件数が過去最高に 労働関係訴訟も増加――最高裁・2年度司法統計

 最高裁判所事務総局は令和2年度の司法統計をまとめ、地方裁判所が新規に受け付けた労働審判の事件数が3907件と、制度創設以来過去最高になったと発表した。事件の内訳は地位確認(解雇等)が1853件で前年度比252件(15.7%)増となる一方、賃金手当等(解雇予告手当を含む)は1501件で33件(2.2%)減となった。労働関係の第一審通常訴訟も3960件で、平成4年以来過去最高の数字となっている。事件数増加の背景には、新型コロナウイルスの影響があるとみられる。

 

提供:労働新聞社

(2021年10月4日)

 

一覧へ戻る