トラック業界・違反率が改善傾向に 前年から10ポイント減少――神奈川労働局
神奈川労働局(児屋野文男局長)は、トラックやバスなどの自動車運転者を使用する事業場を対象に令和6年に実施した監督指導の結果を明らかにした。トラックでの労働基準関係法令の違反率は71.8%で、前年から10.6ポイント減少している。労働時間に関する違反は6.8ポイント減少し、48.9%と5割を切った。同労働局監督課は、時間外労働の上限規制適用を契機に、運送事業者と荷主双方の、長時間労働削減への意識が高まったと分析する。一方で、今後の荷主側の意識低下に懸念を示している。一時的な改善に留まらないよう、好事例の積極的な発信などの取組みを進めていく。
提供:労働新聞社
(2025年11月25日)