秘密保持契約・設計図流用が義務違反に 損害賠償請求は棄却――和歌山地裁
和歌山県内で配電盤の設計・製作などを営む会社が、元従業員の同業他社での自社設計図の利用に対し1700万円の損害賠償を求めた裁判で、和歌山地方裁判所(今野智紀裁判官)は、設計図は秘密情報に当たるとして元従業員の秘密保持契約違反を認定した。両者は在職中に、技術上の情報などの秘密情報を漏洩しないことを約束する秘密保持契約を交わしていた。設計図に特徴的な点は少ないものの、不正競争防止法上の営業秘密と異なり、有用性や非公知性は厳密に求められないとしている。損害賠償請求については流用と失注の間に相当因果関係が認められないとして棄却した。
提供:労働新聞社
(2026年05月11日)