宿坊施設・労務問題多発し指導強化 労働者倍増を受け――橋本労基署
野山エリアを管轄する和歌山・橋本労働基準監督署(椿原啓太署長)は、管内の寺院の滞在者向けの「宿坊施設」に対する監督指導を強化している。宿坊施設で働く労働者が倍増し、時間外労働の割増賃金の不払いなど労務管理に関するトラブルが多発していることに対応したもの。重点的な臨検監督の対象にするとともに、事業者を集めて労務管理についての講習会を開催した。変形労働時間制の不適切な運用や、労働条件の通知書を交付していないなどの労働関係法令の違反がみられるとして、注意を呼び掛けている。
提供:労働新聞社
(2025年09月01日)