建設業・災害発生状況/墜落の半数がはしごから 安全意識低下を懸念

 東京労働局(富田望局長)は今年度、建設業の労働災害防止に向け、安全意識向上を課題と位置付ける。今年1~4月までに、死亡災害は前年同期比2件増の3件発生し、今後の増加が懸念されている。重大な災害につながりやすい墜落・転落災害においては、令和6年に建築工事業で起きた223件中、半数近くが「はしご等」を起因物としていた。はしご使用時は高さを軽視する傾向にあるとし、監督や集団指導を通じて注意を促す。同労働局安全課は、「5年の鉄骨崩落事故を受けた要請などで、建設業の危機意識は高まっていたが、効果が薄れてきているのでは」と話す。

 

提供:労働新聞社

(2025年06月16日)

 

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