季刊労働法103号(1977/春季)
目次
■私の視点
労災からいのちと健康を守る自覚を
早稲田大学名誉教授 野村 平爾
■争議戦術と使用者の対抗行為
争議・組合活動における労使対等原則
京都大学教授 片岡 昇
不完全な労務提供」と使用者の対応
市民法的権衡論の再検討
亜細亜大学教授 野沢 浩
団結活動と使用者の自力救済
早稲田大学教授 島田 信義
争議行為と使用者の仮処分
弁護士 藤本 正
労働組合の企業外活動と使用者
闘争における支援と連帯
神奈川大学助教授 菊池 高志
■特別座談会
総評とJCの春闘戦略
総評議長 槇枝 元文
鉄鋼労連委員長、IMF・JC議長 宮田 義二
NHK解説委員 松宮 克也
■考えること&思うこと
“夫婦”というもの
東芝機械相談役 河原 亮三郎
■判例研究
防衛産業における反戦活動と懲戒解雇の効力
三菱重工業名古屋航空機製作所事件 名古屋地裁 昭51・5・31判決
竜谷大学教授 桑原 昌宏
採用内定の法的性質と取消の当否
大日本印刷事件 大阪高裁 昭和51・10・4判決
九州大学助手 柳沢 旭
不当労働行為救済申立期間と「継続する行為」の法理
熊本商科大学教授 菊谷 達彌
■特別研究
失業研究への新たな接近
UV分析の理論と実証
中央大学教授 水野 朝夫
■労使関係ジャーナル
「大木時代」と七七春闘の位置
大木正吾著『三千万人の春闘論』にふれて
労働評論家 矢加部 勝美
■労働行政の焦点
労働災害の現状と安全衛生行政の重点
労働省労働基準局安全衛生部長 山本 秀夫
■今日の課題 残業命令と残業拒否闘争
三六協定の締結・運用をめぐる法律問題
千葉大学助教授 手塚 和彰
残業命令と法外・法内残業
山形大学助教授 高木 紘一
残業拒否闘争の法的評価
帝京大学教授・弁護士 滝川 誠男
隅谷先生の学問と私
最近の労作と足跡をたずねて
橋大学教授 津田 真澂
■講座 賃金と労働の行動科学 15
日本の労使関係と国際比較
慶応大学教授 石田 英夫
■考えること&思うこと
七七春闘に向けて
国際労働運動研究協会会長 岩井 章
新刊の窓
早稲田大学教授 中山 和久
新刊の窓
法政大学助教授 稲上 毅
藤田若雄先生をしのんで
法政大学教授 舟橋 尚道
■労働法実務相談
昇進命令と組合員の範囲
早稲田大学教授 竹下 英男
休日出張中の労働時間計算
茨城大学教授 山本 吉人
系列配送会社のスト対策
亜細亜大学教授 野沢 浩
■研究動向 労使関係論 6
労務管理と労使関係
食糧学院講師 中島 正道
■労働判例ダイジェスト
賃金カットの範囲と家族手当
三菱重工長崎造船所控訴事件
競業避止義務と退職金の制限
三晃社控訴事件
時間外労働と合意の有無
愛知機械控訴事件
地区労の労組資格
小樽区労(井沢商店)事件
不当労働行為救済と割増賃金の支払
トウガク事件
公務員の内定取消
東京都建設局事件
労調法36条と争議行為の正当性
第一建設工業事件