就業規則変更・意見聴取せず送検 代表者を指名で選出――土浦労基署
茨城・土浦労働基準監督署(狩野直美署長)は、就業規則を変更する際に、過半数代表者を適正に選出せず、意見を聴取しなかったとして、学校法人温習塾(茨城県つくば市)と事務局責任者を労働基準法第90条(作成の手続)違反の疑いで水戸地検土浦支部に書類送検した。意見聴取に当たって、同法人は民主的な手続きを取らず、過半数代表者を指名していた。同労基署は、36協定も過半数代表者の選出方法が不適切として、無効と判断した。有効な36協定がないまま時間外労働をさせたとして、法人と理事長兼校長を同法第32条(労働時間)違反の疑いでも立件している。
提供:労働新聞社
(2025年10月27日)