季刊労働法88号(1973/夏季)
目次
■私の視点
労働争議権再考
上智大学教授 有泉 亨
ストライキ権理論の検討
一橋大学教授 蓼沼 謙一
「最小限制約」論とスト規制の限界
東京都立大学教授 籾井 常喜
最高裁判例の軌跡
京都大学教授 片岡 昇
全農林二判決のしめすもの
早稲田大学教授 佐藤 昭夫
国鉄久留米駅判決の問題点
竜谷大学教授 浅井 清信
■緊急質問
労働基本権と制限の理論
東京都立大学総長 沼田 稲次郎
労働基本権と制限の理論
九州大学教授 林 迪廣
労働基本権と制限の理論
東北大学教授 外尾 健一
労働基本権と制限の理論
大阪市立大学教授 本多 淳亮
労働基本権と制限の理論
明治大学教授 松岡 三郎
■世界の公務員ストと法規制
51種の公務員労使関係法と争議規制[アメリカ]
横浜国立大学助教授 松田 保彦
官・民に差がない争議権法制[イギリス]
青山学院大学教授 本田 尊正
法違反ストでも刑事罰はない[フランス]
東京大学教授 山口 俊夫
官吏グループには争議権保障がない[西ドイツ]
神戸大学教授 久保 敬治
スト権は市民として当然の権利[カナダ]
竜谷大学教授 桑原 昌宏
経済目的のストは民・刑事免責[イタリア]
上智大学助教授 山口 浩一郎
争議権の国際的規制の実情[ILO]
日本女子大学教授 佐藤 進
■労働法ジャーナル
乗客不在をもたらした労使関係
東京新聞 大熊 秀治
■特別座談会
いま労働者は何を求めているか
老後保障をどうすべきか
東京大学助教授 貝塚 啓明
早稲田大学教授 佐口 卓
信州大学教授 高梨 昌
慶応大学教授 中鉢 正美
■特別レポート
年金制度の実態と「5万円年金」構想の虚像
名古屋私立大学助教授 上村 政彦
■ろんだん
「年金」雑感
東京大学名誉教授 大河内 一男
公務員制度審議会とILO
九州大学名誉教授 菊池 勇夫
■考えること&思うこと
旧少数派
早稲田大学教授 有倉 遼吉
■今日の課題 労働者の経済参加はどうあるべきか
経営参加のあり方を修正せよ
明治大学経営学部助教授 山田 雄一
配置、昇進を労働組合はどう規制するか
名古屋大学経済学部助教授 小池 和男
「参加」の危険性とは何か
神戸市立外語大学講師 中岡 哲郎
参加の意思決定パターンをさぐる
予定調和的参加への対抗
東京大学社会学研究科博士過程 犬塚 先
■判例研究
年休権の性格と争議支援目的のための利用
白石営林署事件・国鉄郡山工場事件 最高裁(二小)昭48・3・2判決
早稲田大学教授 島田 信義
公害告発のビラ配布と懲戒解雇処分の正否
日本計算器峰山製作所事件 中労委昭47・12・6命令
京都大学講師 西村 健一郎
■講座 賃金と労働の行動科学 2
現代労働経済学の課題
米・英の労働市場研究のフロンティア
慶応義塾大学教授 佐藤 陽子
■考えること&思うこと
むかし労務屋いま用地屋
四国電力副社長 山口 恒則
■文献研究・日本の労働法学 (7)
懲戒権の理論
立教大学助教授 小西 國友
■労働法実務相談
年休使用制限協定の効力と違反の責任
甲南大学教授 下井 隆史
指名スト者が指令に反して就労した場合
早稲田大学教授 竹下 英男
ネームプレート着用の業務命令は可能か
茨城大学助教授 山本 吉人
鉢巻・腕章の着用をやめさせられるか
大阪市立大学教授 本多 淳亮
地方公務員の残業義務と手当の打切り
法政大学教授 青木 宗也
新刊の窓
法政大学教授 舟橋 尚道
■労働判例ダイジェスト
官公労の争議行為と懲戒処分
国鉄動力車労組事件
平和義務違反、腕章着用しての就労とロックアウト
ノースウエスト・エアラインズ・インコーポレッド事件
教職員の修学旅行、遠足付添いなどと労基法41条3号
静岡市教職員事件
管理職の個人的発言と不当労働行為の成否
興人八代工場行政訴訟事件
施設管理権の法的性質
日本ナショナル金銭登録機事件
就業規則の一方的変更
山手モータース事件
職場秩序違反調査に対する協力義務
富士重工業事件
争議行為正当性の判断基準、時間中の組合活動、職場デモ、ピケ、赤旗掲揚などと懲戒解雇
日本電子事件
配転命令の限界
竹本油脂事件
ピケの正当性の限界
中国放送事件