季刊労働法89号(1973/秋季)
目次
■私の視点
専門職・管理職の増大をどうみるか
東京大学教授 氏原 正治郎
■管理職の労働法上の地位
管理・監督者の労働者性と使用者性
法政大学教授 青木 宗也
管理職員と団結権
神戸大学教授 久保 敬治
管理・監督者と不当労働行為
青山学院大学教授 本田 尊正
管理・監督者と労働時間
久留米大学教授 石松 亮二
企業の行為と職制の責任
東京経済大学教授 福岡 博之
■労働法ジャーナル
ご破算になった労働戦線統一
朝日新聞 田島 三津雄
■考えること&思うこと
経済的インフレから文化的インフレへ
木村経済研究所所長 木村 禧八郎
■特別座談会
いま労働者は何を求めているか
週休二日時代の余暇活用
東芝常務取締役 高瀬 正二
鉄鋼労連調査企画部長 千葉 利雄
東京大学教授 辻村 明
慶応義塾大学教授 辻村 江太郎
東京教育大学助教授 間 宏
■判例研究
陳謝文の交換を条件とする救済命令の適否
東京新聞社事件 中労委昭47・11・1命令
西南学院大学教授 高橋 貞夫
リボン闘争の正当性と懲戒処分
国労青函地本リボン闘争事件、札幌高裁昭48・5・29判決
大阪市立大学助教授 西谷 敏
■労働者の住宅をどう確保するか 今日の課題
住宅政策はどうあるべきか
立教大学経済学部教授 和田 八束
持家援助に傾く企業の住宅対策
日経連調査研究部調査室長 藤井 得三
労働組合の住宅闘争はどこまで定着するか
共同通信社社会部労農担当 池田 喜彦
■ろんだん
従業員間の軋轢と使用者の責任
中労委審査一課 高嶋 久則
百貨店労組の「時間問題」
横浜高島屋労組専従 荒島 勉
■考えること&思うこと
裁判への期待
弁護士、総評弁護団会長 佐伯 静治
■特別研究
時間短縮と法内超過労働の法理
茨城大学助教授 山本 吉人
最近における賃金研究の方法について
慶応義塾大学教授 西川 俊作
郵政事業における「合理化」問題
郵政「マル生」の史的前提
東京大学助教授 山本 潔
■いま職場で何が起こっているか
刑罰・災害すべて自前のタクシー運転手
早稲田大学教授 竹下 英男
■講座 賃金と労働の行動科学
賃金格差と労働力の配分機能
慶応義塾大学教授 佐野 陽子
■文献研究・日本の労働法学 (8)
ピケッティング
富山大学講師 香川 孝三
■労働法実務相談
脱退組合員への争議積立金の返済義務
大阪市立大学教授 本多 淳亮
二重就職者の雇用と留意点
茨城大学助教授 山本 吉人
交替手当と割増基礎額の関係
甲南大学教授 下井 隆史
研修会への出席と労働時間・休日振替
早稲田大学教授 竹下 英男
新刊の窓
中央大学助教授 角田 邦重
■労働判例ダイジェスト
法内超勤義務の有無
函館東郵便局事件
女子の差別定年制の効力
日産自動車本訴事件
ビラ貼り、職場集会と施設管理権
親和交通事件
転勤命令と労働者の不利益
東洋テルミー事件
年休の法的性質
白石営林署・国鉄郡山工場事件
退職金債権と労基法上の時効
九州運送事件
年休請求権の繰越と労基法115条
国鉄浜松機関区事件
宿日直拒否闘争
農林省西条営林署事件
官公労働者の争議行為禁止と刑罰適用
農林省警職法事件・国鉄久留米事件・農林省長崎統計事務所事件
違法争議行為を理由とする損害賠償請求
読売テレビ放送事件
起訴休職の効力
日本冶金工業事件
労基法32条に反する職務と公務執行妨害
仙台鉄道管理局事件