労働判例ジャーナル115号(2021年・10月)

■注目判例

有期労働契約と更新の合理的期待の存否の有効性

ドコモ・サポート事件

■ポイント

 本件は,電気通信事業に係わる各種受託業務,テレマーケティングに関する業務等を行う会社の元有期契約労働者が更新回数の限度を迎えたため雇止めされたところ,この元有期契約労働者が更新について合理的期待がある(労契法19条2号)として,雇止めに合理的かつ社会通念上相当な理由がないと主張した事案である。
 本件は,有期労働契約の更新回数に限度を設ける仕組みの適法性が争点となったという特徴がある。有期労働契約の更新については,更新されてきた有期労働契約について,更新時に今回の更新を最後とするといういわゆる不更新条項を導入することの有効性については,裁判例は,極めて厳しい姿勢をとっている。

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目次

◆ 有期労働契約と更新の合理的期待の存否の有効性

ドコモ・サポート事件

東京地裁(令和3年6月16日)判決

◆ 労基法19条に反する解雇無効地位確認等請求

せとうち周桑バス事件

松山地裁(令和3年7月15日)判決

◆ 国の法制裁措置無効確認等請求

国・法務大臣事件

那覇地裁(令和3年7月7日)判決

◆ 飲酒運転を理由とする懲戒免職処分等取消請求

宮城県・宮城県教委事件

仙台地裁(令和3年7月5日)判決

◆ 元教諭の窃盗行為に基づく懲戒免職処分等取消請求

大阪府・府教委事件

大阪地裁(令和3年6月30日)判決

◆ 労働条件変更と未払割増賃金等支払請求

ジグス事件

大阪地裁(令和3年6月28日)判決

◆ 住職の辞任願の有効性と地位確認等請求

善光寺大勧進事件

東京高裁(令和3年6月24日)判決

◆ 除名及び文書掲示等に基づく組合に対する慰謝料等請求

大和自動車王子労働組合事件

東京地裁(令和3年5月31日)判決

◆ 休職中の不就労等についての未払賃金等支払請求

ウィンアイコ・ジャパン事件

東京地裁(令和3年5月28日)判決

◆ 適応障害発症の業務起因性

FIME JAPAN事件

東京地裁(令和3年5月27日)判決

◆ 未払賃金等支払請求と慰謝料等請求

ティアラクリエイト事件

東京地裁(令和3年5月27日)判決

◆ 組合員に対する雇止めの有効性

社会福祉法人佐賀春光園事件

福岡高裁(令和3年5月27日)判決

◆ 違法雇止めに基づく慰謝料等請求

社会福祉事業団事件

東京地裁(令和3年5月26日)判決

◆ ハラスメントを理由とする業務命令に対する慰謝料等請求

学校法人中央学院事件

東京地裁(令和3年5月17日)判決

◆ 小規模事業体の管理監督者該当性

青山リアルホーム事件

東京地裁(令和3年5月14日)判決

◆ 身体的接触及びくじ引き行為に基づく慰謝料等請求

海外需要開拓支援機構ほか1社事件

東京高裁(令和3年5月13日)判決

◆ 一般職の女性従業員らの総合職の地位確認等請求

巴機械サービス事件

横浜地裁(令和3年3月23日)判決

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