労働判例ジャーナル109号(2021年・4月)

■注目判例

医師の防塵マスク着用での就労と懲戒解雇

医療法人社団和栄会事件

■ポイント

 本件は,昨年4月のコロナウィルス感染拡大の状況下で,白衣に,硬質の素材でできた防塵マスク,青色のゴム手袋を着用した姿で就労した医師が,その勤務開始日に懲戒解雇されたという珍しい事案である。病院の解雇理由書によれば,その姿が,患者及び近親者の不安をいたずらに惹起し,礼儀を軽んじて職場の秩序を乱し,所沢腎クリニックに甚大な損害を及ぼしたとして,懲戒解雇事由である「故意又は過失によりクリニックに重大な損害を与えたとき」,「患者の個人的秘密を他に漏らしまた,患者に対し不自由・不都合な行為をしたと認められたとき」および「破廉恥行為によりクリニックの名誉を汚したとき」に該当するということであった。

年会費:26,400円(24,000円+税) ※送料無料。労働判例ジャーナルは労働法EX+をご契約の方に毎月発行される月刊誌です

目次

◆ 医師の防塵マスク着用での就労と懲戒解雇

医療法人社団和栄会事件

さいたま地裁(令和3年1月28日)判決

◆ 酒気帯び運転を理由とする免職処分等取消請求

鳥取県事件

鳥取地裁(令和3年1月22日)判決

◆ 亡労働者の自殺と安全配慮義務違反に基づく損害賠償等請求

池一菜果園事件

高松高裁(令和2年12月24日)判決

◆ 入れ墨調査拒否を理由とする懲戒(戒告)処分取消請求

大阪市事件

大阪地裁(令和2年12月23日)判決

◆ 警備員の待機時間の労働時間性

東雲事件

大阪地裁(令和2年12月22日)判決

◆ 違法解雇に基づく損害賠償等請求

スマートグリッドホーム事件

東京地裁(令和2年12月21日)判決

◆ 合併後の会社に対する未払割増賃金等支払請求

福屋不動産販売事件

大阪地裁(令和2年12月17日)判決

◆ 宅配会社センター長の自殺の業務起因性

国・名古屋北労基署事件

名古屋地裁(令和2年12月16日)判決

◆ 運転代行業に従事するドライバーの労働者性

日本代行事件

大阪地裁(令和2年12月11日)判決

◆ バス運転手の自殺に基づく市に対する損害賠償等請求

名古屋市ほか事件

名古屋地裁(令和2年12月7日)判決

◆ 住職の辞任願の有効性

善光寺大勧進事件

長野地裁(令和2年11月27日)判決

◆ 定年後の嘱託雇用契約解除無効地位保全等仮処分申立

ヤマサン食品工業事件

富山地裁(令和2年11月27日)決定

◆ 固定残業代の合意と未払時間外割増賃金等支払請求

KAZ事件

大阪地裁(令和2年11月27日)判決

◆ インセンティブの賃金該当性

ヤマトボックスチャーター事件

東京地裁(令和2年11月26日)判決

◆ 無期労働契約転換後の正社員就業規則適用の有無

地位確認等請求事件

大阪地裁(令和2年11月25日)判決

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