労働判例ジャーナル95号(2020年・2月)

■注目判例

中途採用者の内定取消しの適法性

ドリームエクスチェンジ事件

■ポイント

 本件は,旅行業での勤務経験を生かして,旅行業等を行う会社の入社試験を受け,採用内定(以下「本件採用内定」という。)を得た中途採用者が,その後,会社から内定を取り消されたが(以下「本件内定取消」という。),本件内定取消を採用内定当時知ることができず,また知ることが期待できないようなものであって,取り消すことが解約権留保の趣旨,目的に照らして客観的に合理的と認められ,社会通念上相当として是認することができない事実に基づきなされたものであるから無効であるとして,会社との労働契約が成立しているとして,会社に対する労働契約上の地位確認及び賃金の支払を求めた事案である。
 本件においては,被解雇者が生活のために,アルバイトを行っていたというのではなく,同業他社に正社員として勤務していたということであり,本人も判決時点では就労の意思を否定しているので,本判決の判断は妥当であろうが,事案としては珍しい事例と言えよう。

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目次

◆ 中途採用者の内定取消しの適法性

ドリームエクスチェンジ事件

東京地裁(令和元年8月7日)判決

◆ 市立病院歯科医師の市に対する懲戒免職取消請求

富士吉田市事件

東京高裁(令和元年10月30日)判決

◆ 低額賃金等に対する府労委の救済命令の取消請求

大阪府・府労委(サンプラザ)事件

大阪地裁(令和元年10月30日)判決

◆ 横領行為に基づき不支給にされた未払退職金請求

日本郵便事件

大阪地裁(令和元年10月29日)判決

◆ 休憩時間の取扱いと未払時間外割増賃金等支払請求

アクセスメディア事件

大阪地裁(令和元年10月25日)判決

◆ 労基法上の労働者性と最低賃金適用の有無

イヤシス事件

大阪地裁(令和元年10月24日)判決

◆ 懲戒解雇と就業規則の存在

JFS事件

大阪地裁(令和元年10月15日)判決

◆ 組合書記長に対する配置転換の不当労働行為性

北海道・北海道労委(社会福祉法人札幌明啓院)事件

札幌地裁(令和元年10月11日)判決

◆ 雇止め無効地位確認等請求

シェーンコーポレーション事件

東京高裁(令和元年10月9日)判決

◆ 総務人事課課長の管理監督者該当性

エルピオ事件

東京地裁(令和元年9月27日)判決

◆ 背信行為等を理由とする退職金不支給の成否

インタアクト事件

東京地裁(令和元年9月27日)判決

◆ 業務上の疾病療養中の解雇の有効性

グローバルコミュニケーションズ事件

東京地裁(令和元年9月26日)判決

◆ 未払時間外割増賃金と付加金支払請求

一般社団法人日本貨物検数協会事件

東京地裁(令和元年9月24日)判決

◆ 試用期間満了時の解雇無効地位確認等請求

ヤマダコーポレーション事件

東京地裁(令和元年9月18日)判決

◆地域別基本保障給相当額等の支払請求

RKコンサルティング事件

東京地裁(令和元年9月13日)判決

◆希望退職制度の優遇措置適用をめぐる損害賠償等請求

エーザイ事件

東京地裁(令和元年9月5日)判決

◆けん責処分無効確認等請求

WOWOW事件

東京高裁(令和元年6月27日)判決

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