大手行、人事異動柔軟に 新型コロナで企業支援注力

 新型コロナウイルス感染症の影響を受けた企業の経営支援に注力するため、三井住友銀行やりそなホールディングス(HD)の傘下銀行が4月に予定していた大規模な人事異動を延期するなどの対応に乗り出すことが23日、分かった。顧客の事情に通じた担当者が資金繰りなどの相談にきめ細かく対処できるようにする。
 三井住友銀行は例年4月上旬に実施する人事異動を1カ月程度延期し、4月下旬以降にする方向で調整している。現場対応を優先するため、支店長など一部の管理職を除いて全国約400カ所の店舗などで働く営業担当者ら数千人を対象とする。異動に伴う行員の感染リスクを抑える効果も狙う。
 りそなHDは、りそな銀行や埼玉りそな銀行(さいたま市)、関西みらい銀行(大阪市)、みなと銀行(神戸市)の支店長や営業担当者らを対象とする4月1日付の異動で、通常は引き継ぎを経て約2週間後としている着任時期を取引先や職場の事情に応じて遅らせることを認める。
 佐賀銀行も4月1日付の異動発令にひも付く赴任を最長で4月17日まで延期すると既に発表。感染拡大により「影響を受けているお客さまを全面的に支援する態勢とする」と説明した。
 政府が企業に対する迅速な資金繰り支援を要請している経緯を踏まえ、同様の動きは他行にも広がる可能性がある。みずほフィナンシャルグループは「円滑な支援態勢の確保の観点から慎重に検討する」としている。

 
提供:共同通信社

(2020年3月23日)

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